その台詞は私に言わせて→「いつまでもデブと思うなよ」

最近、「いつまでもデブと思うなよ
」という本が話題になっているようです。7月の新刊ですが、本屋で平積みされている光景を目の当たりにしました。売り切れた本屋もあるようです。

著者は、エヴァンゲリオンで知られるガイナックスに在籍していたこともある、岡田斗司夫です。つい最近まで、「デブ」だったようですが、本の帯をみればわかるように、めちゃくちゃ痩せています。ブカブカになったズボンを履いてそれを広げて見せている写真です。実は私も似たような写真を撮影したことがあります。いつまでもデブと思うなよ
」は、私の台詞でもあります。

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減量の秘密: レコーディング・ダイエット

著者は、「レコーディング・ダイエット」と称する方法で減量に成功したと言います。

簡潔に言いますと、「レコーディング・ダイエットとは、自分の食に関する行動を詳細に記録することにより、自分の食生活に対する「気付き」を誘い、結果として、食生活の改善を目指す方法論である。」というところでしょうか? 著者も認めているように、他にも似たような方法が報道されています。が、それとは一線を画すものであると主張しています。口に入れた物をレコーディング(記録)しておくというものですが、ちょっとした「つまみ食い」を含めて徹底的に行うのが重要と指摘しています。これについては、私も同感です。

レコーディング(記録)という行為

著者は、記録開始当初は気づかなかった、「無意識のうちに食べている」ことに気がついたと言います。当初はそういったものは記録の対象では無かったようですが、そういうものを含めて全てメモを取るようになったそうです。

ここでひとつの教訓が出てきます。「自分が知らないうちに、如何に食べているか」。

さらに、記録を解析してみて驚いたそうです。「太るための努力をしていた」と…。

食生活について正確に記録を取ることにより、様々な実態が見えてきます。記録を取ることは、すなわち、自分の食生活を客観視すること、定量的に判断することの第一歩であると著者は説きます。

ただ記録するだけ?

とりあえずは、ただ記録をとるだけということなのですが、著者は記録をとっているうちに色々なことに気が付いてきたそうです。

結局は、減量に成功するのですが、実は、何段階かに分かれています。著者はフェーズという読みをあてています。詳しいことはいつまでもデブと思うなよに譲りますが、著者の言うとおりにしていれば、著者の体験を追体験できるのではないでしょうか?

著者はダイエットに詳しくない

著者はダイエットの専門家ではありません。いくつか間違いがあります。失礼かも知れませんが、私は鼻で笑ってしまいました(勿論、私もダイエットの専門家ではありませんが)。やっぱり「オタク」の域を出ないのでしょうか?

・栄養素除去ダイエット

いま流行のダイエット法で、アトキンソン法などが有名。完全に炭水化物を抜くという食餌法である。やせるスピードは速いが、体のバランスが狂うので、ダイエットをやめたあと、体がバランスを戻そうとするせいか、リバウンドが激しい。食事に対する欠乏感も激しいので、維持するにはかなりの意思力が必要。

やせた後、他のダイエット法に除々にスライドさせていくことが大切になる。

「アトキンソン法」とは初耳ですね。アトキンス式低炭水化物ダイエットのことは少しは知っていますが(^^;)。

完全に炭水化物を抜く

抜きません。厳しい炭水化物制限は最初の2週間だけです。そのあとは、自分に最適な炭水化物摂取量を探して、除々に炭水化物摂取量を増やすのです。

体のバランスが狂うので

確かにそう言えないこともないではありません。が、この食餌法は、元々バランスが崩れているものを、逆の形をしたものを当てはめて、正常な形に戻そうというものなのです。

リバウンドが激しい

これは、どんなダイエットでもあることですが、アトキンス式低炭水化物ダイエットに限って言えば、その可能性は低いです。

なお、アトキンス式 低炭水化物ダイエット(アトキンス本)では、痩せた後の体重管理についても詳しい解説がなされています。

著者は、アトキンス式低炭水化物ダイエットについて何も調べずにこの文章を書いたと推察されます。アトキンス式 低炭水化物ダイエット(アトキンス本)一読くらいはして貰いたい。

体脂肪重量と言うのは、私のオリジナル用語であり、言葉の意味どおり「体重×体脂肪率」で簡単に計算できる数値だ。

うーむ。これを「私のオリジナル用語」と言われてしまってはねぇ。

著者は、少なくとも、リーンボディーマス(除脂肪組織)と言う言葉を知らないと思います。リーンボディーマス(除脂肪組織)とは、体重から、著者の言う「体脂肪重量」を差し引いたもののことです(食事革命 4・3・3ダイエット―肥満解消、病気予防、そして長寿をもたらす食事法でも使われている言葉です)。

ちなみに、私のサイトでも、「重量」という言葉は付いていませんが、体脂肪の変化を示しています(低炭水化物ダイエットの効果)で体脂肪を示しています。

著者がダイエットに詳しくないことは分かりましたが、著者の勧める「レコーディングダイエット」自体が否定される訳ではありません。むしろ、変な先入観が無かったのが幸いしたのかも知れません。

「ダイエット」はローリスク・ハイリターンの投資

著者は、冒頭で「デブ」であることが如何に社会的経済的に不利であるかを説いています。また、最後の方でも、痩せたことにより、如何に経済的に楽になったかを詳細に説明しています。

さらに、減量して、自分自身に起こった変化について、「エキサイティングな体験」と表現しています。本の帯の裏側に、そのことについての序章の一文が引用されています。

「目次」と「序章」の間にある「一年前」と「現在」の著者の写真も驚きです。「一年前」は「デブオタク」そのものでした。が、「現在」は「やり手の評論家」的な感じですね。「一年前」はどう見ても「知的な人」には見えないのですが、「現在」は「知的な人」そのものです。正に「別人」です。これを見た人は、「ありえねー」と叫ぶのではないでしょうか? これだけでも買う価値があるかも(^^;)。

正直、私自身も(低炭水化物ダイエットにより)ほぼ同じ体験をしたので、「全くその通り」としか言いようがありません。急激に痩せていく私を見た周囲の人間は、「痩せた」「一体どうやって痩せたのか?」という言葉を発するようになりました。「動きがシャープになった」と評する人も居ました。実際、体重が軽くなることにより身のこなしも変わり、周囲に与える印象も大きく変わったようです。

いったい今までの自分は何だったのか、本当にそう感じます。痩せることで全く違う世界が見えてきます。すぐにでも始めることをお勧めします。

「欲望型」から「欲求型」へ

著者は、レコーディング・ダイエットを実践したことで、「欲望型」から「欲求型」へと変わった(少なくとも食生活に関しては)と言っています。「欲望型」と「欲求型」のどちらが優れていると言う問題ではないとも言っていますが…。

著者は「ダイエット」を止めた?

著者は、最終的に「ダイエットを止めた」といっています。が、「元の食餌に戻した」という意味ではありません。「意識的に食餌をコントロールすることを止めた」という意味です。ダイエットという言葉をちゃんと理解していないと、戸惑うかも知れません。著者のいう「ダイエットをやめた」というのは、意識しなくても正しい食餌を取れるようになった」と言う意味です。そんなことが可能なのか、不思議に思う方も居るかもしれません。秘密は本書にて紹介されています。実は、レコーディング・ダイエットの最終目標は、この状態なのです。もし、こういうことが達成させるのであれば、リバウンドが非常に起きにくいということになります。

実は、この事実は、著者の言う、上述の「欲望型」「欲求型」と密接な関係があります。

低炭水化物ダイエットとの併用

このレコーディング・ダイエットは、アトキンス式低炭水化物ダイエットとの併用も可能と思います。著者は、カロリーを基準として考えていたのですが、それに炭水化物(糖質)量を加えれば良いのです。自分が口に運んだ炭水化物(糖質)の量をチェックしてみましょう。

と、書きましたが、実は、アトキンス式低炭水化物ダイエットは炭水化物摂取量を厳密に管理することが必要になり、結果として、レコーディング・ダイエットと同じようなことをする事になります。

全体的には良い本です

上述の通り、著者はダイエットには詳しくなく、一部気になる記述もあります。が、持ち前の分析力や思考力を以って自分自身の行動を観察することにより、レコーディング・ダイエットを独自の観点から編みだしたといって良いでしょう。これは一種の思考法です。「ダイエットは楽しく知的な行為」とも言っています。マメな方には実行しやすいダイエット法ではないでしょうか? 一部では「オタク向け」という話も出てきているようですが。確かに文面はオタク向けっぽいところもありますが、万人にお勧めできます。勿論「デブオタク」は必見でしょう。費用も、「いつまでもデブと思うなよ
」一冊と、メモ帳の費用位です。著者がしたように、携帯電話を利用しても良いでしょう。断然ローコストですね。

また、著者曰く、「レコーディングする(メモを取る)だけで、食餌制限をしていないのに、少し痩せた」とのこと。俄には信じ難いでしょうが、本書を読んで納得しました。そりゃ、痩せるでしょう。

最後に、一箇所引用します。

とりあえずいまは「まず現状を知る」というところからはじめよう。

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書 227)

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