課題もありますが早期実現を: 12年までに白熱電球製造中止 経産相、温暖化対策で表明

地球温暖化の問題が叫ばれる中、電力消費が多い白熱電球の製造を中止する方向で検討が進みつつあるようです。

スポンサーリンク

甘利経産相は5日、電力消費が多い白熱電球を4年後の2012年までに国内での製造・販売を中止し、消費電力が白熱電球の約5分の1で、寿命も長く省エネ効果が高い電球形蛍光灯に全面切り替えを完了させる方針を正式に表明した。地球温暖化問題をテーマに、北海道洞爺湖町で開かれた関係閣僚と市民の対話集会で明らかにした。政府が具体的な期限を設定することで、普及を加速させる狙いがある。

12年までに白熱電球製造中止 経産相、温暖化対策で表明(共同通信) – goo ニュース

また、こんな報道もあります。

消費電力の少ない「エコ照明」が続々と登場している。地球温暖化対策の一環として欧米では白熱灯を段階的に禁止する動きが出ていたが、日本政府も製造・販売の中止に向けて動き出した。消費者の関心も高まりつつあり、エコ照明の普及が進みそうだ。裸電球ともいわれる白熱灯は温かみのある光が特徴だが、消費電力が多い難点がある。電球型蛍光灯は白熱灯の電球ソケットにそのまま装着することができるエコ照明だ。省エネルギーセンターによると、54ワット白熱灯と同等の明るさの12ワット電球型蛍光灯の場合、消費電力は約4分の1と省エネ性も優れている。寿命も約6倍だ。

新世代のエコ照明として注目されているのが、信号機などに使われているLED(発光ダイオード)照明。消費電力は白熱灯の約5分の1、電球型蛍光灯に比べても3割程度少なくて済む。寿命も長く、電球型蛍光灯の約5倍で、エコ照明の“本命”と目されている。消費電力が少ないにもかかわらず、エコ照明の普及が遅れているのは価格の高さにある。電球型蛍光灯の価格は、白熱灯の約10倍。経済産業省によると、平成19年の販売個数は、白熱灯の1億3480万個に対し、電球型蛍光灯は2890万個にとどまっている。LED照明の価格はさらに高く、東芝ライテックが昨冬から販売している電球型LED照明の実勢価格は7500円前後と、蛍光灯よりもさらに7~8倍高い。

「エコ照明」本命LED 価格高いけど…電気くわず長持ち(産経新聞) – goo ニュース

確かに電球型蛍光灯の価格は安くないのですが、電気代や寿命を勘案すると、トータルでは安くなるという話もあります。ですので、本当はもっと普及していてもおかしくないのですが、普及率はそんなに高くないですね。

思ったよりも普及しない理由の一つは価格があるのでしょう。やっぱり白熱電球は安いですから。トータルでは安いと言われても、中々実感が湧かないので、購入しない人も居るのではと思います。

電球を廃止という話ですが、実はそう簡単ではありません。電球型蛍光灯には幾つか問題があります。

  • 白熱電球に比べて割高に感じる(上述の通りです)
  • 調光器付きの設備には使えない(調光器対応型のものもあります)
  • 白熱電球に比べて構造が複雑、コンパクトにならない
  • 熱に弱い電子部品があるため、カバー付きの照明器具などで熱が篭ったりすると問題を引き起こすこともある(ダウンライトなど、使用できない器具が多いです)
  • ON、OFFを頻繁に行う(繰り返し点灯)ような場所(一般家庭のトイレなど)では、寿命が著しく短くなる可能性がある(後半で紹介する無電極型は、この問題を改善しています)

ダウンライトや密閉型照明器具では使用できない場合が多いので、すぐさま白熱電球を電球型蛍光灯に置き換えるということは出来ないと思います。白熱電球を廃止するには、密閉型照明器具でも使用できる電球型代替光源を開発するか、熱の篭りやすい密閉型照明器具自体の販売を停止するなど、かなり思い切った施策が必要になるかも知れません。

そして、非常に需要なのですが、蛍光管には水銀が封入されており、環境面ではあまりよろしくないと言う面があります。もし「環境対策」というのであれば、蛍光灯を本命とするのは望ましくないのではないでしょうか?

そこで登場するのが発光ダイオード(LED)です。エレクトロルミネッセンスにより電気エネルギーから直接光が発生するので、白熱電球よりも高い効率で発光するのが特徴です。また、固体素子であり、振動や衝撃にも比較的強いのも大きな特徴だと思います。

寿命も非常に長いと言われています。電球等と比較すると「半永久的」と言える位永いと考えられています。但し、発熱などで劣化するので、強い光を得ようとすると寿命が短くなるようです。寿命といっても、白熱電球のように突然切れるということはまずなく、じわじわと発光量が減少していきます。「寿命」といっているのは、この「発光量」があるレベルまで落ちるまでの時間ということだそうです。

白熱電球に比べれば、非常に可能性の高い発光素子ではありますが、問題もあります。

  • 現在の所、非常に高価である。
    電子部品としての発光ダイオードは決して高くないのですが、1個あたりの光量が少なく、発光量に対する値段と言う意味では高価です。また、現段階では、寿命まで考えた費用対効果と言う面では、微妙です。
  • 熱に弱い
    (シリコン)半導体そのものなので、他の半導体素子同様、高熱には弱いです
  • 大光量化が難しい
    LEDと言えど100%の発光効率ではないので、光に変換されなかった電力は熱になります。強い光を得ようとすると発熱も多くなり、素子の温度が上がります。上記の熱に弱いという問題がありますので、一つのLEDで強い光を出すというのはかなり難しくなります。また、LEDを一箇所に沢山使う場合でも同様で、LED素子同士をあまりくっ付け過ぎてしまうと熱が篭って高温になり、寿命を縮める結果となります。LED応用機器の設計においては、発熱も考慮した設計が必要です。
  • 照明用に使用される白色LEDは、一般的に色温度のバラツキが大きい
    現在一般的な白色LEDは、青色LEDに蛍光物質を組み合わせて白色を実現しているそうです。そのためか、製品ごとの色のばらつきがあるそうです。効率も、蛍光物質による光の変換があるために若干落ちるそうです。

LEDは電流さえ流れれば発光はするのですが、AC100Vの電球の換わりに使うのであれば、直接つなぐことは出来ず、LED駆動用の回路が必要となります。ですので、部品点数は若干多めになります。

クリアすべき問題はありますが、省エネ地球温暖化対策照明器具の大本命であることには変わりはないと思います。まずは価格を抑えて欲しいですね。製品ラインナップももっと多くし、電球型を増やしてもらいたいと思います。

電球型蛍光灯

調光器対応の電球型蛍光灯です。

本来蛍光灯には必要な電極をなくすことにより、長寿命化(3万時間)に成功したものです(白熱電球の寿命は1000時間程度だそうです)。毎日10時間点灯したとして8.2年持つことになります。寿命が30倍ということで、取り替え頻度も30分の1になります。電極がないので、ON OFFの繰り返し(点滅)にも強くなっているそうです。価格は一般的な電球型蛍光灯よりもかなり高めですが、割には合うと思います。

電球型LED

ナツメ球型のものは比較的多いようです。

ナツメ球型のLED照明は、手軽な価格で購入できます。

関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
[`yahoo` not found]
Facebook にシェア
[`yahoo` not found]
[`livedoor` not found]

スポンサーリンク


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*