ちょっと怖い経験をしました。
19日の夕方に、気分転換のためにドライブへと出かけました。
そして、夜20痔頃、自動車道下り線を走っている時に異常な振動を感じました。
そのとき走っていたのは片側二車線の道路ですが、法廷速度(大型トラックは80km/h)を守っているドラックが多かったため、追い越し車線を走っていました。
最初は道路の凹凸と車の一部が共振しているのかなと思ったのですが。どうやら様子が変です。そう、ガタガタというような感じの振動です。
異常なまでのガタガタ音で、何だかアクセルも重たく感じました。とにかく何かのトラブルだと感じた私は、とりあえず変速機をニュートラルにしました。エンジンが吹き上がるので、エンジン周りのトラブルではないことが分かりました。とすれば、考えられるのは足回りです。
なんだか左前から振動が伝わってきているようにも感じたのですが、ハンドルが取られるといったことはありません。何とか減速しながら左へ寄せ、路肩へ…。実は近くに大型バスが走っていて結構危険だったと思います。
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ハザードランプを店頭させ路肩をゆっくり走り、どこか車を停車させるのに都合の良い場所はないか探しました。ゆっくり走っても結構ガタガタ振動します。ところが路肩は結構広く、非常駐車帯が見当たらないのです。数キロ走りましたが、振動が酷く次のP.A.までとても走れないと判断し、仕方なく路肩で停車しました。
ゆっくり走っているときに気が付いたのですが、どうやら振動は後部からのようでした。
とりあえず後方に注意しながら車を降りて確認すると、とんでもないことになっていました。
右後輪のタイヤが破裂していたのです。
血の気が引きました。
「まさか、こんな…」、その「まさか」でした。実は、先週の金曜日にディーラで点検してもらったばかりでした。タイヤに不安があるので一応相談もしました。タイヤは年数が経過してひび割れが発生しており交換時期ではとのことでした。数ヶ月前に右前輪のエアバルブ破損のためタイヤの空気が抜けたということもありディーラで相談したのですが、私がお世話になっているディーラーさんではタイヤ交換の設備がなく、タイヤ屋さんに依頼しているそうで、エアバルブのチェックは出来ないとのこと。空気もれはなかったそうですが…
怖い思いをしたのは、タイヤが破裂した時ではなく、スペアタイヤに交換する時でした。
路肩に停めた車は、ハザードだけでなくテールランプも点灯しておきます。後続車が認識しやすいということもありますが作業の助けになるので、室内灯も点灯します。
高速道路では、やむを得ず路肩等に停車した場合は、標識を設置しなければなりません。三角標識は用意してあったので、それを設置します。
また、発炎筒に点火し、なるべく後方に置いて、後続車両に早く気付いて貰うようにします。
本当は、上記措置の後にJAFを呼ぶべきなのでしょうが、近くに非常電話が見当たらなかったのと、私が携帯電話を持っていなかったため、自分でスペアタイヤに交換することに…
本当に危ないし、怖いです。80km/hで走る大型トラックが、すぐ横を通っていくのですから…
しかも、作業中に発炎筒が消えてしまいました。発炎筒は5分か10分くらいしか持たないのですね。幸いにも、ちょっと大きめの点滅灯があったので、それを標識のあたりに置きましたが…
タイヤの交換自体は、まあ何度かやったことがあるので、梃子摺ったりはしませんでした。
とはいえ、一部忘れたことがありました。ジャッキアップする際は、スペアタイヤ等を車体の下に入れておくのが基本です。万が一(というか結構ありそう)ジャッキが倒れた時のためです。すっかり忘れていました。何事も無くタイヤの交換を済ませることが出来て、幸運でした。
とりあえずタイヤを交換し、道具類や標識も片付け、ハザードは出しながらゆっくり路肩を走りました。何とかP.A.にたどり着き、スペアに履き替えた右後輪のタイヤナットを締めなおし、取り合えず一息ついてからまた走り出しました。
スペアタイヤはあくまで緊急用のタイヤですので、常用する訳にはいきません。元々スペアタイヤは標準タイヤよりも径が小さいそうです(取り扱い説明書より)。また、100km/h以下で走行するようにとも書かれていました(高速道路の法定速度は100km/hなので、法定速度を守っていれば問題ない筈ですが…)。
「他のタイヤにも異常が発生したら…」という不安を抱えながら、何とか休み休み、帰って来れました。
こうやって振り返って見ると、やってはいけないことをやっていたりするものです。やっぱりちょっとしたパニック状態だったのでしょうか。
見事に破裂していますが、変形もしています。発熱があったのでしょうか?
タイヤ破損の伏線はありました
実のところ、破裂したタイヤについては、以前パンクしたことがあったのです。
その時は、駐車中でしたので、今回のような大事にはなりませんでした。しかし、ちょっと拙いことをしていました。
本来ならば、その場でスペアタイヤに交換してからカーショップなどにタイヤ修理に行くべきなのです。
ですが、実は、タイヤ交換を試みるも、ロックナットが外れずタイヤ交換を断念し、空気が半抜け上体で数キロほど走ってカーショップに行ったのです。その時は右前輪に装着していました。
ロックナットが外れなかったのは、ロックナット用のアダプタがなかったわけではなく、アダプタを使用した場合に、車備え付けのレンチでは巧くロックナットを回せなかったからです。ロックナットのアダプタを使うと、車備え付けのレンチでは巧く力をかけることが困難なのです。クロスレンチであれば簡単に回せるのですが、その時は持っていませんでした(この件で、クロスレンチを購入しました)。
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ですので、タイヤがかなりひしゃげた状態でカーショップまで走ることになったのです。この状態では、タイヤのサイドウォールにダメージを与える可能性があります。しかしながら、カーショップの店員やディーラーでは、「まあ大丈夫」とのことでしたので、右後輪と入れ替えそのまま使っていました。
それがこんなことに…
以前の拙い対応が直接バーストに結びついたのかどうかは分かりません。むしろ、他のタイヤのエアバルブが劣化して空気抜けを起こしたという事象もあることから、エアバルブの劣化による空気漏れによりタイヤ空気圧の低下を招き、最終的にスタンディングウェーブ現象を起こした可能性もあります。
重大事故に結びつかず、本当に良かったです。
追記(09/10/20): 早速タイヤを交換しました。他の車輪で空気漏れを起こしたら大変です。一刻も早く交換すべきと考えました。
近くのタイヤ専門店でタイヤを新調しました。本当はブリジストンのレグノGR9000にしたかったのですが、在庫がなく取り寄せとなるというので、ヨコハマのDNA ECOSにしました。年式もかなり前のものですし、次の車検で廃車にする可能性もあるので、ちょっと微妙な選択でした。
タイヤバーストを未然に防ぐには
タイヤバーストを未然に防ぐには、なんと云っても、タイヤの空気圧をきちんと管理することだと思います。
- 高速道路を走行する前に、タイヤの空気圧をチェック
ガソリンスタンド等でタイヤ空気圧をチェックしてもらうのも手ですし、自分でチェックすることも可能です。
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- TPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)を使う
上述のタイヤ空気圧計では、走行中の突然の空気圧低下を知ることはできません。タイヤ空気圧を常時監視したい場合には、TPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)というものがあります。
最近は、スペアタイヤなしの自動車も増えてきています。バーストを未然に防ぐにはTPMSが確実だと思います。
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- 異常な振動を感じたら、すくに停車する
場合によりますが、タイヤの空気が抜け始めると、スタンディングウェーブ現象により大きな振動が発生する場合もあるようです。早めに停車すれば、バーストに至らないで済むかも知れません。
- なるべく早くタイヤとエアバルブを交換
磨耗していなくてもタイヤは劣化している場合があります。5年以上経過した場合は磨耗していなくてもタイヤ交換を考えるべきだと思います。当然、同時にエアバルブも交換します。
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